アソブロック株式会社の創業者・団遊がmichinaru(ミチナル)株式会社さんのインターネットラジオにゲスト出演。2021年10月に行われたアソブロック社長交代劇の舞台裏について初めて公の場で語りました。
―でも、あれですかね、そういった意味で言うと今回その、アソブロックから代表退任っていうのは、さっきの文脈で言うと、ちょっとそのアソブロックの中にもネガティブではないけども、今までの仕組みに乗っかりすぎてしまってるみたいな実感が団さんにあったみたいなところが起きたんでしたっけ?
団:そうそう「合理的な停滞」。なんかその…何事もそうだと思いますが、破綻とか、決定的なミス、エラーの前って合理的な停滞があるケースがそれなりにあると思ってます。
全ての停滞とか破綻が徐々にね、だんだんだんだんこう来てこう (ゆるやかにその状態に) なるんだったら、みんな準備もできますやん、癌と同じで。せやけど、脳溢血みたいなのってあるんですよ。
だから中国のあの不動産屋さん(※)だって、ずっと進展してて。それでも「すんまへん!」みたいなことになるわけじゃないすか。あんなんも青天の霹靂じゃないですか。
※ 2021年9月に中国の不動産大手「中国恒大集団」が破綻危機を迎えていると報道された
だけど生きてるものって、みんなが癌では死なないですよね。やっぱり脳溢血、心筋梗塞みたいな( 一見予兆なく突然訪れる )死に方をするのが一定いて、会社もそういう有機物と考えると、そういう死に方をする会社って、これは歴史上ぎょうさんあるっていうことが、間違いなく証明されてるわけなんです。
で、(アソブロックの今の状況は)これかもしれないと思った。
この状況は、だから、全然悪くないし、おかげさまで経営も順調やし、なんか、言うたらみんなが「このままでええんちゃいます」っていうふうに 「ええ感じじゃないですか」と。悪くないですよね。取材も来て。BBCにも追われて。ちょっといけてるやん!っていうね、うん。
……これ(こそが実は停滞している状態)や、と。知らんけど(笑)。経験はないけど(笑)。20年目にして初めてのこの感じ?
そしたらその「合理性が停滞を招いている」とすると、ここに、成功するかどうか知らんけど処方するべきは非合理性だと思って、何が私が今差配できる中で最も非合理だろうと思ったら、俺が辞めることじゃん。ダァーん!(と、社長退任を宣言したというジェスチャー)
―これあの、団さんと会う前に、その経営の役割担うことになった1人に話聞いたらめっちゃ急やったっていう。 「いきなりなんでそんなこと言うの?」みたいな。ざわついた。そんな感じだったみたい。
団:そう、ざわついてました。嘘やろって?
―だから数ヶ月「あれは(団さんの)嘘やからな」ぐらいの感じで誰も触れなかった。
団:そうそう。パフォーマンスだっていうね。それってよくやるじゃないですか? 「わが社はやばいんだ」みたいなことをとりあえず言うみたいな。はいはいはい、きたきたはい、みたいな。
―たしかに。退任詐欺みたいな。
団:だからそれのその雰囲気も、あ、これ(合理的停滞が起きているのに)間違いないぞ、と思わせた。
―なるほどなるほど「(予感は)正解だ」と。
団:そうなんですよねぇ。
<書き起こしおわり>
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