NTTグループの技術的中核企業に位置するNTTアドバンステクノロジ(以下 NTT-AT)さま。グループ向け情報Webサイトを運営されており、アソブロックは編集会議のサポートをメインに担当させていただいています。今回、NTT-ATさまにお仕事の感想をインタビューしてきました。
ご協力いただいたご担当者さま
NTTアドバンステクノロジ株式会社
高濱良友さま(写真左から2人目)
谷平奈津江さま(写真左から3人目)
赤澤宏治さま(写真左から4人目)
(インタビュア:田邊宏明)
―アソブロックとの出会いは、なかなか印象的だったと伺っています。
高濱さま: えぇ、なんせ初対面時は、どんな会社かも知りませんでした(笑)。当時、2016年でしょうか。アソブロックさんを紹介してくれた方が「私が太鼓判を押すから、とにかく会ってほしい」と言われて、会議室で会ったのが初めてです。ですから、私たちから編集会議をお願いしたというスタートではなかったんです。
―それは戸惑いの多い初対面でしたね。
高濱さま: アソブロックさんもあまり状況を把握しきれていない感じだったので、この打ち合わせの場をどうしたらいいのだろうとお互い探り探りで。
―そもそもどういう経緯でアソブロックと会うことになったのですか?
高濱さま: NTT-ATは、NTTグループ向けのWebサイト運営にも関わっています。1997年から始まったサイトで、紆余曲折を経て今は情報提供ポータルサイトのようなカタチにおさまっています。このサイトのコンテンツに取材企画があり、以前は別のグループ企業が運営していたのですが、グループ再編時に当社が引き継ぐことになったんです。
―それは予想外でしたね。
高濱さま: そうですね、そもそもそれまでのNTT-ATにはコンテンツを企画するという側面があまりない仕事がほとんどでした。取材のコンテンツ企画をどう考えればいいのか不明でしたし、私自身も編集経験がありませんでした。さらNTT-ATに引き継がれたのなら、せっかくだからゼロベースで考えてほしいと言われて、困ったなと。
―そこで外部パートナーを頼ろうと?
高濱さま: いえ、NTTグループに所属している方に「アソブロックという会社があって、ぜひそこに相談してほしい」と言われ、私たちも何もわからないまま会うことになり、冒頭の出会いにつながっていきます。
―そのような状況のなかでどのように進めていったのですか?
高濱さま: 正直、最初は苦労しました。どう接したらいいのか、何を相談したらいいのかという感じで。そこでアソブロックさんから提案されたのが、編集会議の月1開催でした。取材コンテンツを制作するにあたり、なによりもまず編集機能が必要だと言われたのですね。編集がなければ、ビジョンを描けずどのようなコンテンツにしていけばいいのかもわからないので。
―では、ビジョン策定から?
高濱さま: ビジョンもそうなんですが、まず、そもそも「編集とは」「取材方針をどう立てるか」という初歩の初歩から始まりました。編集会議を重ねるなかで、サイトにどのような個性を持たせ、何年後にどんな状態になっているかというビジョンを決めていく流れでしたね。
赤澤さま:ビジョン策定にあたっては、サイトの読者ターゲットを定めてから『読者への未来創造への期待感を高めるサイト』というビジョンをつくりました。
―ビジョンが決まってからようやく走り出したわけですね。
高濱さま: ほかにも取材対象者のアサイン方法、記事作成など制作期間はどう見積もればいいかなど、運用面の課題もありました。NTTグループなりのスケジュール管理もあるので、最初はとにかく調整に苦労しましたね。ゼロベーススタートなので、企画のストックもありません。かといって、サイトの定期更新もあるので立ち止まるわけにもいきません。ひとつずつ、アソブロックさんと課題をつぶしていきました。
―アソブロックが編集に関わることで、どのように変化しましたか?
高濱さま: 私たちが携わる前との比較ですと、テンプレート記事を辞めました。取材対象者が毎回変わるのに同じ質問をしていると、コンテンツの品質にばらつきが出るためです。また、取材記事をリリースする時期に合わせた企画を考えるようになったのも変化のひとつです。以前は、一度に企画をたくさん考えて、それを順番にリリースするという方法でした。そのほうが効率的ではありますが、どの記事がヒットするかどうかを運任せにするのではなく、しっかりとビュー数を伸ばせるように設計しようと。
―編集が機能しだしたのですね。
谷平さま:取材同行するのですが、ライターの方の質問を聞いていると、ユーザーを意識して、わかりやすく伝えようとしている意識が伝わってきます。
赤澤さま:これまでのNTTグループにはなかった新しい色のコンテンツも提案してくれました。取材記事は基本的に読み応えのある濃い内容になっています。ただそれだけではなく、たまには単純に面白い記事もふくめることで、より多くの読者をキャッチアップしましょうと。そこで生まれたのが「社長シリーズ」という企画です。詳細は省きますが、架空の社長がサービスや技術を面白おかしく紹介するという内容です。
―反応はいかがでしたか?
赤澤さま:想像以上によかったです。ビュー数がいつもの記事の10倍近くに跳ね上がりました。今では「社長シリーズでウチを紹介してほしい」と逆オファーがくるほどの名物企画となっています。
―想定外な出会いだったとはいえ、アソブロックとの関係はよい方向に進みそうですね。
高濱さま: そうですね、出会えてよかったです。先程もお話しましたが、数年スパンでビジョンに向けてコンテンツ企画を考えるという経験はなかったので、私自身の仕事の幅が広がりました。編集という一定のものを創り続ける思考過程とかモノの見方とか、いろんな気付きを得られていると思います。
赤澤さま:困ったとき、新しい企画を考えるときは、アソブロックさんに聞いてみようと思いますし、実際助かっています。私も、これまでなかった視点を与えてくれたというか、気付きを与えてくれたという面でもありがたかったです。
谷平さま:コンテンツ制作はシステム開発とは違うので、新しい視点とか考え方とか、勉強になりますし刺激になっています。
―それでは最後に、今後アソブロックに期待することをお聞かせください。
谷平さま:企画面では「社長シリーズ」に変わる新しいヒットコンテンツを一緒につくっていきたいですね。
赤澤さま:編集会議の司会を担当していますが、課題に対して本当にこれでいいのか、迷うときがあります。なので、自分の考えにない視点でアドバイスをいただけると嬉しいですね。
高濱さま: 2016年からアソブロックさんとのお付き合いが始まって、やっと編集会議が軌道に乗り出したと思っています。今後はもう一歩踏み込んで、会議で話し合う内容をブラッシュアップしていきたいですね。編集そのものの深め方といいますか、目の前の課題だけではなく、課題自身を見つけ出す支援もいただけるとありがたいです。これからより一層の歯車が回りはじめることを期待しています。
―ありがとうございました。
あがとうございました。