上司がメールなどで案件の受注報告をくれたときに、なんとコメントを返すべきか毎回けっこう悩む。
もちろん120%喜ばしいことで、何か返信をしたい気持ちは山々なのだが、意外と言葉のチョイスが難しい。
案1
受注、おめでとうございます!
普通に考えたらうっかりこう返してしまいそうなところ。しかしである。自分も同じチームの一員であるのに「おめでとう」はどうも他人事感があってしっくりこないのだ。
社長が「東南アジアで新しい取引先が決まった! これから生産倍増だ!」と言っているなかで部下たる工場長が「受注おめでとうございます!」なんて呑気に言ってきたら社長は「いやいや造るの自分らだぞ、わかってる?」という気分にならないだろうか。
まぁあんまりわかりやすい喩えはできなかったけど、そんなわけで違和感が強いからやっぱりこれは、没だ。
案2
受注、ありがとうございます!
おめでとうが嫌なら、感謝してみたらいいのではないかという発想の転換。
しかしこれはこれでなんだか卑屈すぎるな。謙遜を通り越して上司に引っ張ってもらって飯を食ってますってなことを甘んじて受けて入れるようで上司とてむしろ不快だろう。
なので、これも没だ。
でも、祝福の言葉じゃなくて感謝の言葉に置き換えてみるって方向性は悪くないかも?
ということで。
案3
よい知らせをありがとうございます!
おお! これはなかなか、謙虚さもあり、当事者感もそこそこあり、よい感じなのでは…?
「吉報ありがとうございます!」などのバリエーションの使い分けもいくつかできそう。
…と、一瞬は落ち着きかけたけど、でもなんか、ちょっとまわりくどいというか、考え過ぎちゃってる感もあるなぁ。
いやはや、困った。行き詰ってきた。
そもそも受注報告の場面にかかわらず「上司を褒める」ってことが構造的に難しいんだよな。
これが部下や後輩に対してだったら「素晴らしい!」「よくやった!」「がんばった!」「ナイス!」「その調子!」なんでもいくらでも言葉はあるのだけど。
上司に対しては、上から目線じゃなくて、下から目線の、憧れを含んだ「褒め言葉」が必要なわけだ。
そんなうまい言葉があったもんだろうか?
……ありました。
案4
さすがです!
これですね。いやーめっちゃシンプル。そしてシンプルイズベスト。盲点でした。
今後は上司がこの記事を目にするだろうことも気にせずに自動返信かの如く「さすがです!」を使っていこうと思います。