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【研修担当者必見】コミュニケーション研修を効果的にする3つのコツ

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コミュニケーション力、鍛えられていますか?

 

昨今、仕事上でコミュニケーション力が必要ない仕事を探すほうが難しい社会に私たちは暮らしております。

ところが、仕事をする中で、コミュニケーションのミスが原因でトラブルが発生したり、職場の関係性が悪化したりすることは、それはもう頻繁に起こります。
世の中の研修担当者や管理職、人事の皆様は、職場のメンバーのコミュニケーション力を向上させたいと思っていらっしゃるかと思います。

今回はそんな皆様に向けて、演劇メソッドを使ったコミュニケーション研修「ドラマジック」を様々な企業の方に実施した経験から、コミュニケーション研修を効果的にする3つのコツをお届けいたします。

 

コツ①実践から学ばせる

コミュニケーションを座学だけで学ぶことはできるでしょうか?この記事を読まれている皆さんにはすでに予想がついていることかと思いますが、答えはNOです。

ところが、世の中には座学だけのコミュニケーション研修や、ロールプレイを少し取り入れた程度のコミュニケーション研修が多くあります。なぜでしょうか。

おそらく「日々の業務でのコミュニケーションが実践の場となるので、座学の研修で学べば今後の業務で生かすことができるだろう」と考えているのではないかと推察します。しかし、研修時間の多くを座学に費やすことは、効果的な研修とは言えません。

D.A Kolbの「経験学習理論」では、人の学習を「具体的経験」→「内省的観察」→「抽象的概念化」→「能動的実験」のサイクルで表しています。

中原淳『経験学習の理論的系譜と研究動向』より引用

座学だけの研修は、このサイクルを回せるかどうかを各受講者に委ねてしまっていると言えます。

研修の中で学び、それをその場で実践し、その結果を自分の中で内省して更に改善して再度挑戦してみる。いわゆるPDCAサイクルを研修の中で回せることが、研修を効果的する上でとても重要なポイントです。

研修という普段の仕事と切り離された環境の中で、自分のコミュニケーションを振り返ることが重要です。コミュニケーションの技術を学ぶことと、そして実際にやってみて、体験からフィードバックを得ることの両面があって、効果的にコミュニケーション力を向上させることができるのです。

 

コツ「伝える」「受け取る」両方のトレーニングを行う

世間一般の誤ったコミュニケーション研修のイメージとして「人に何かをうまく説明できるようになる」というものがあります。

当然「上手に説明する」ことも大事なスキルですが、それだけでは十分とは言えません。

例えば、部下から上司への報告が原因でトラブルが発生した場合、部下の伝え方の問題として処理されることがほとんどです。ところが、実は報告を受け取る側の上司が高いコミュニケーションスキルを持つ場合、未然にトラブルを回避できることも少なくありません。

さらに言えば、報告を受ける上司のコミュニケーションスキルが足りないことが、トラブルの原因だった、ということもあるのです。

コミュニケーションは「伝える側」と「受け取る側」の双方がいて初めて成り立つことです。「受け取るスキル」がなければ、伝える側のスキルが高くてもコミュニケーションが機能しません。

「受け取るスキル」は「伝えるスキル」と同じくらい大切です。「受け取るスキル」の重要性を認識することも、コミュニケーション研修の重要な役割と言えるでしょう。

 

コツ③ 後で振り返ることのできる共通体験をさせる

コミュニケーション研修は、部署内での実施や、新入社員研修で行われることが多いように思われます。

一緒に仕事をするチームや、業務上関わる人たちとの間で同じコミュニケーション研修を行うことで、任意のタイミングで共通体験を再確認することができます。

例えばコミュニケーション上のミスがあった場合に「あの研修でやった〇〇ができていなかったよね」と振り返ることができたり、部署内で「あの時の□□のアクティビティの感覚でコミュニケーションしよう」と目線を合わせるなどの効果が期待できます。

そしてそれは、先に説明したコツ①にも関係しますが、座学で学ぶことよりも、体験から学んだことの方が威力を発揮します。

Edgar DaleのCone of Experience(経験の円錐)という考え方があります。様々な学習方法を円錐の上から「抽象化による学習」「観察による学習」「行うことによる学習」の3つの大分類に分け、円錐が広がるほど(=下の階層ほど)効果的な学習であると説明しています。

EDGAR DALE AND THE CONE OF EXPERIENCE より引用

円錐の上部にある、文字情報による抽象化された学習経験(Symbolic Experience)は、学習者を参加者から観衆にしてしまうとDaleは述べています。

逆に、円錐の最下部にある「直接的で目的のある経験(Direct, Purposeful Experience)」は、今回の文脈でいうと、まさにコミュニケーション力の向上を目的としてコミュニケーションを実践しながら学ぶことを表します。

実践から学ぶことは、社内の人たちに共通体験をさせる意味でも、とても効果的な方法と言えるでしょう。

 

 

おわりに

これら3つのコツをふまえてコミュニケーション研修を設計することで、効果の薄い研修を脱却し、またその研修を続けることで、社内のコミュニケーションが加速度的に改善されていくことと思います。

最後に、アソブロックで実施しているコミュニケーション研修「ドラマジック」のご紹介です。

演劇界で演出・演技トレーナーとして活躍する、弊社の林が創りあげたコミュニケーション研修です。

「伝える」ことを生業とする演劇のプロが、伝える技術・伝わる技術をビジネス向けにアレンジした、超実践的な内容となっております。

ドラマジックについては、こちらのページをご覧ください。

そして今回、ドラマジックのコミュニケーション力向上の威力を多くの方に知っていただきたく、

無料体験ワークショップを開催します!

テーマは「新入社員・内定者研修」
ドラマジックで行うアクティビティを体験いただきながら、参加者同士の相互理解を深めるコツや、コミュニケーション力を向上させるポイントもお教えします。

===============================開催情報===============================

▼日時
オフライン(対面):2月8日(火)15:30〜17:00 
オンライン:2月10日(木)15:30〜17:00 

▼場所
オフライン(対面):東京都新宿区市谷仲之町 2番10号 合羽坂テラス
オンライン:Zoom(お申し込みされた方にリンクをお送りいたします)

▼参加費
無料

▼当日の流れ
・ドラマジックのご紹介
・ドラマジック体験ワークショップ
・質疑応答、フリートーク

▼お申し込み期限
オフライン(対面)・・・・・・2月7日(月)
オンライン・・・・・・2月9日(水)

▼お申し込みはこちらから

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