コントの日本一を決める『キングオブコント2017』が東京・赤坂TBSにて10月1日に行われました。毎年秋のこの季節に行われるキングオブコント。今年で10回目の開催。10代目のキングは、2004年に結成、今年で芸歴13年目の『かまいたち』でした。が、今回注目するのは、準優勝の『にゃんこスター』。
キングオブコントって?
実は詳しく知らないひとも多い、キングオブコント。「M-1グランプリ」(朝日放送(ABC)制作)や「R-1ぐらんぷり」(関西テレビとフジテレビの共同制作)および、過去にコンテストとして実施されていた「THE MANZAI」(フジテレビ制作)と同様、決勝戦が全国放送される吉本興業主催のお笑い王者決定戦であり、「コント日本一」を決める大会。ピン芸人の即興コンビは出場できないが、一般参加の即興コンビは出場可です。エントリー料金は1組2000円。優勝賞金は1000万円。(番組サイト:http://www.king-of-conte.com/)
2008年の第1回大会から2014年までの第7回大会までの司会を担当するのは吉本興業を代表する芸人、ダウンタウン。2015年からは、ダウンタウンの浜田氏のみの司会となりました。
そして、2015年の第8回大会から今年2017年の第10回大会まで、バナナマン、さまぁーず、松本人志氏の計5人が審査員。ちなみに、バナナマンはキングオブコント2008年の第1回大会に出場しています。準優勝でした。
2017年の決勝進出コンビは?準優勝の『にゃんこスター』って?
10代目のキングは、2004年に結成、今年で芸歴13年目の『かまいたち』。
決勝に進出したコンビは、
・にゃんこスター
・GAG少年楽団
・アンガールズ
・わらふぢなるお
・ゾフィー
・パーパー
・ジャングルポケット
・さらば青春の光
・アキナ
・かまいたち
(エントリー番号順)
という顔ぶれ。
その中でも大注目されたのは初登場の「にゃんこスター」。にゃんこスターはコンビ結成5ヶ月での決勝進出で、驚異の準優勝を勝ち取りました。
一釣良太(34)と佐藤歩実(23)の男女2人組のコンビのにゃんこスター。ともに別々の芸能事務所でコンビ活動をしていたが解散。5月に行われたライブで初めて組んでネタを披露し、とんとん拍子の出世でした。コンビ結成から史上最速5カ月で決勝進出を果たし、佐藤は史上最年少23歳4カ月でのファイナリストとなりました。
決勝1本目(ファーストステージ)は縄跳びを使ったネタ。大塚愛のさくらんぼに合わせて佐藤が縄跳びを飛んだり踊ったりする斬新なリズムコント。それに一釣がツッコミを入れ続けるという斬新なコントで、会場を沸かせ、衝撃の高得点となりました。
三村氏は「コントの決まりとかないし、家帰ってもう一回見たいもん」と、審査委員長の松本氏は97点について「なんかね、まんまと(得点を)入れさせられたって感じです。笑いって“憎たらしさ”のような部分も含んでいる。見ていて“憎たらしいな”って」とコメントを残しました。
事務所に入らないフリー芸人に注目
さらに注目したいのは、事務所に入らないフリー芸人の存在。今回のキングオブコントの決勝進出者10組のなかで、事務所に入っていないフリーのコンビは「にゃんこスター」と「ゾフィー」の2組。過去、決勝進出者の中でフリーのコンビはゼロだったので、キングオブコントでは異例の出来事。ちなみに「さらば青春の光」は、2013年10月に個人事務所「株式会社ザ・森東」を設立。社長を森田が、副社長を東口が務めています。働き方改革といわれる中、芸人さんの働き方も変わってきているのでしょうか。今後のフリー芸人に注目です。