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今さら聞けない、株式会社ディー・エヌ・エーって何がスゴいの?意外な事実10選

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野球チームのオーナー企業としても有名なDeNA(ディー・エヌ・エー)ですが、名前は知っているけど何をしているかはよく分からないという人も多いのでは。そんなDeNAの、思わず誰かに話したくなる基礎知識・豆知識を集めてみました。


事実1: 「DeNA」の”e”は、eコマースの”e”

DeNAという社名は遺伝子のDNAとeコマースの”e”を組み合わせたものです。eコマースとはネット上の取引のことですが、eコマースを世の中に広めて継承していく遺伝子的存在でありたいという想いが社名の由来となっています。

事実2: 企業ロゴには”笑顔”が隠れている

2017年現在のDeNAの企業ロゴは、DeNAが大切にしていきたいと考えているキーワード、「Delight」と「Impact」を表現しています。頭文字である「D」を海外のネットユーザーが笑顔を表す時に使う、デライトマーク「:D」にすることで「人々を喜ばせたい、楽しませたい」という思いを表現しており、手書き風のデザインには、「親しんでもらえる、価値あるサービスを創造」という願いが込められています。

事実3: 企業ビジョンは「永久ベンチャー」

DeNAのビジョンは「インターネットやAIを活用し、永久ベンチャーとして世の中にデライトを届ける」です。「永久ベンチャー」とは、「常に新しい価値の提供に挑戦し続ける企業」の意味で使われています。オークションから始まり、スポーツやAI開発にも進出するDeNAの多角化経営は、このビジョンをまさしく体現しているものといえそうです。

事実4: 創業メンバーは全員が名うてのコンサルタントだった

DeNAは1999年、コンサルティング会社マッキンゼー出身の3者、南場智子氏、川田尚吾氏、渡辺 雅之氏によって創業されました。代表は当時36歳の南場氏。コンサルティングだけではなく、自分で事業を起こしたい、チャレンジしたいという思いから、同僚の2人を誘い起業に至りました。ソネット、リクルートからの出資を受け、総出資額は1億5千万円とメンバーも資金も豪華なスタートでした。

事実5: 肝入りサービスのプログラムが1行も書けていなかったことがある

創業間もなくDeNAは当時まだ普及していなかったネットオークション「ビッダーズ」を企画し、その分野でNo.1を目指しました。しかしいきなり大問題が発生。リリース直前になって外注していたシステムが全くできていなことがわかり、サービス開始を延期せざるをえなくなったのです。その間にヤフーオークションがサービスを開始。DeNAは広告費を投入し、なんとか巻き返そうとするも既にヤフーの牙城は揺るぎないものとなっていたという厳しい創業期を。

事実6: モバイル特化によって急成長を果たした

2003年、DeNAは念願の黒字化を果たします。しかし、オークションではヤフーに、ショッピングモールでは楽天に後塵を拝していたDeNAはその後、モバイルに特化していきます。そしてこのモバイルシフトからDeNAの快進撃は始まります。2004年に「モバオク」と「ポケットアフィリエイト」、2006年には「モバゲー」が大ヒットし業績は急拡大。ついにDeNAはモバイル分野におけるトップランカーとして世に名を馳せることとなりました。

事実7: “モバゲー”の生みの親は一人の天才プログラマー

モバゲーの基盤を開発したのは取締役を務める川崎修平氏です。川崎氏は大学在学中にオークファンというオークションの比較分析サイトを制作しており、それを目にしたDeNAにスカウトされることになります。川崎氏はモバゲーだけでなくモバオクなどDeNAの多くのサービス開発を進めますが、驚くべきことにモバオクは2ヶ月、モバゲーは3ヶ月で作り上げたといいます。その開発スタイルは独特で、自宅にこもって誰とも一切の連絡を取らず開発していたのだそうです。

事実8: 球団買収後の観客動員数は5年間で約180%増

2012年にプロ野球に参入したDeNA。成績は好調とは言い難い横浜DeNAベイスターズですが、観客動員数においては絶好調です。2016年シーズンは194万人を動員し、球団買収前の2011シーズン比で約180%増という驚異的な数字を残しています。これは、前身の横浜ベイスターズ時代に日本一に輝いた1998年の186万人をも上回る数字です。球団の売上も5年間で単体52億円から100億円超と倍増し、黒字化を達成しています。

事実9: 組織はピラミッド型ではなく「球体型」

会社はよくピラミッド型組織に例えられますが、DeNAは球体型を標榜しています。

球体型とは、一部の優秀な人がピラミッドの上に立つトップダウンの組織ではなく、社員一人ひとりが持ち味を生かし、局面ごとに適材適所で事業を牽引する組織です。南場氏は、創業当初こそ自分が上に立ちコントロールを試みていましたが、結果的に南場氏があまり関わらなかったモバゲーが大きな成功を収めた事実から、球体型の組織を明確に意識するようになったそうです。

事実10:次世代事業への投資を加速中

DeNAは自動運転技術を駆使した自動車事業への投資を進めています。狙いは自動運転技術などを活用したサービスプロバイダーになること。具体的には配車、運行管理、決済などのサービス部分を開発・提供する部分です。そのため、自動運転バス「Robot Shuttle」やネットで品物を注文すると、無人のトラックが家の近くまで商品を運んできてくれる「ロボネコヤマト」の実証実験に取り組んでいます。


ゲーム事業の成長鈍化やキュレーションサイトの休止など、課題も抱えるDeNAですが、DeNAにはそれを乗り越える優秀な社員と、土台となる多くの成功・失敗体験があります。「永久ベンチャー」は既にに、未来に向かって走り始めています。

参考サイト:
http://dena.com/jp/company/policy/
http://logmi.jp/91463
http://logmi.jp/54359
https://gaishishukatsu.com/archives/37158
http://www.dhbr.net/articles/-/1961
http://www.u-tokyo.ac.jp/ext02/tpsalon/guest/tomoko-namba.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21HTN_R21C16A0TI5000/
http://style.nikkei.com/article/DGXBZO55984730Y3A600C1000001?channel=DF130120166018&style=1
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20080904/314172/ITproChallenge_2008_kawsaki.pdf

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