CATEGORY

オウンドメディア運営のはじめの一歩と「タスク表」活用術。

  • Facebook 記事をシェア
  • Twitter 記事をツイート
  • LINEで送る

オウンドメディア運営初期のよくある課題と対策

オウンドメディア運営を始めてから直面するリアルな課題として、

「何から手をつけたらいいのかわからない」
「運営に必要な費用、予算をどうやって組んだらいいかわからない」
「社内の巻き込み方がわからない(何をやっているかよくわかならいと思われている、大変さが伝わらない)」


といった声が聞かれます。

安井研究員
いずれの課題も共通して、まず「タスクを可視化する」ことが解決の糸口になると思います。タスクを可視化することで、やり漏れていることに気づけたり、上司や周囲にも必要なリソース/足りないリソースを感覚的でなく具体的に示せるようになります。

なるほど。しかし言うは易しで、タスクを洗い出すこと自体が実際にはそもそも難しいように思います。どうやって可視化したらよいでしょうか?

はい。そこで私自身も使っている「必要なタスクをあらかじめ一覧にした管理表フォーマット」をご紹介します。

「メディア運営計画タスク表」の無料ダウンロードはこちらから。

これを活用することで以下のようなメリットがあると考えます。


「メディア運営計画タスク表」活用の効果

・「次に何をすればいいかわからない」という膠着状態を脱するきっかけになる

・「担当者」を決めることで、自分たちでできることと外注しないといけないことが明確になり、予算化を進めやすくなる

・ 上司や他部門から「こんなにやることたくさんあるんだね」ということを理解してもらいやすくなる

具体的に、どのように使うのですか?

解説していきましょう。


具体的な埋め方の解説

以下の各内容についての担当者(タスクオーナー)と各タスク実施の開始日、期限日をシートに記入します。

※担当者を決めることがこのシートの最も重要な活用ポイントです。

 

基本設計

活動レビュー: PDCAを回すには定点観測が重要です。「月1回の編集会議を行う」などプロジェクト全体のレビュー方法を定めます。

編集タスク整理: 具体的なコンテンツ制作におけるタスクを明確化します。社内リソースで制作する場合には「取材依頼」「執筆」「撮影」など、外部委託を前提にする場合には「ライターへの依頼」「カメラマン手配」など、メディアの内容と体制によって制作に必要なタスクは異なるため、当該メディアの場合は何が必要かの洗い出しを行います。あわせて具体的なコンテンツ制作におけるタスクスケジュールの管理方法を設定します (進捗管理ツールや社内コミュニケーションツールの決定など) 。

マーケティング(メディア力分析、市場把握、ユーザー動向把握): 自社のメディアサイトのメディア市場における立ち位置や他サイトに比べたユニークポイントなどを分析します。

目標設定: 数値(例:月間問い合わせ数〇件)や、言語(例:「日本で唯一の〇〇ポータルになる」)でメディアの目標を具体化します。

戦略策定: 上のマーケティング分析の結果を踏まえて、「ユーザーにどういった価値をどうやって届けるか」およびオウンドメディアを自社のビジネスにどう活かすかの戦略を練ります。

数値計画(KPI)策定: 上で設定した目標に対しての達成経過を測定する数値指標(KPI)を定めます。

年間スケジュール設計: オウンドメディア以外の動きも含めて( たとえば「〇月に新商品発表がある」「〇月にイベントがある」など)、年単位で見渡した中期的なスケジュールを可視化します。

コミュニケーション設計: 各項目に沿ってオウンドメディアとユーザーとの接点に関わる各項目について企画・決定します。

予算策定: 各施策や記事制作および運営全体に関わる外注費を積み上げて、予算化します。


体制構築

工数計算: 1本の原稿を書くのにおおよそ何時間かかるかなど、各人に振り分けされたタスクごとにそれぞれ何時間ほどの労力がかかるかを初期工数と継続的工数にわけてそれぞれ算出します。

編集部編成: 編集部のメンバーおよびそれぞれの役割を設定します。

社内協力体制構築: 営業部門、広報部門、情報システム部門など、社内の各連携先部署への協力依頼事項の洗い出しおよび協力体制の取り付けを行います。

社外協力体制編成: 制作、システム、広告、PRなどの外部パートナーについて選定とチームを確立します。


業務設計

業務フロー設計: 企画、取材依頼、原稿作成、CMSへの入力作業などの各業務ごとのフローを作成します。

手順書作成: 取材依頼時の手順書、CMSの使い方、工程管理表の記入方法など、メンバーが増員したり入れ替わってもすぐに引継ぎできるために必要な手順書を作成します。

ユーザーデータ管理設計: オウンドメディアを通じて獲得するリード情報や会員情報を格納・管理するデータベースをどうするか決めます。

業務スケジュール設計: ガントチャートフォーマット作成やタスク管理ツールの導入など、各業務のスケジュールを円滑に管理するための仕組みとルールを策定します。

施設管理: 取材や撮影が必要なコンテンツを作成する場合で、取材場所について特別な確保が必要な場合、その管理方法について取り決めます。

交通費処理ルール策定: オウンドメディア運営に関わる交通費や取材経費について、上限設定や承認プロセスなどのルール決めを行います。

あらためてこうしてみると、結構たくさんやることあるよなという感じがしますね(笑)。

もちろんメディアの種類や内容によっては不要なタスクもありますし、逆にこの表にないタスクが追加で必要なこともあります。アソブロックではオウンドメディア編集部の伴走支援サービスも行っていますので、表の使い方に迷うことがあれば、気軽にご相談ください。原則、初回無料でご相談にのっています。

お問い合わせ、お待ちしております。

おすすめの関連記事