CATEGORY

「いい会社って?」をみんなで考える場 RHRB(Reimagine How to Run our Business) 始動しました。

  • Facebook 記事をシェア
  • Twitter 記事をツイート
  • LINEで送る

アソブロック代表の団遊です。
念願だった活動をスタートできたので、嬉しくて自分で記事を書いています。

会社を「人が育つ場」だと定義して20年以上のアソブロックですが、いい会社って?という問いに唯一の答えはありません。100社100通りでいいのですが、会社は社会の公器であり、昨今の日本に漂う停滞感は、会社が機能不全に陥っている面があるからではないかと睨んでいます。

そんなことを考える中で出会った「統合報告書」。会社を統合的に考えるというアプローチの中に、社会・関係資本や自然資本の観点が入っていることが気に入りました。

一方で、統合報告書が形式的なものになりつつある現状を知る機会もあり、これは「インターンシップ」や「兼業」などと同じように、着想自体は良いのに、すべてを市場で戦う武器化して、本質的な意味を見失っていくという、日本お得意の構図になる危惧も感じました。

そこで、統合報告書のフレームワークを参考に、「いい会社って?」を考える場づくりができないかと思い、仲間を募り、共に学び、合宿なんかもして構想を練り、この度、定例化する場づくりを念頭に、オープンセミナーを開催しました。その様子と、7月から始まる、自社をよりいい会社にするには? を考える場「内側ゼミ」の情報をお届けします。

▼合宿の様子を報告した記事はコチラ

オープンセミナーの様子

オープンセミナーは、24年5月27日月曜日、19時から21時半で行いました。セミナーには、主宰する6人のメンバーが声をかけた方々を中心に、定員(20人)を超える23人が集まりました。ちなみに、主宰する6人とは以下のメンバーです。

RHRBのオフィシャルホームページを作った上で、お知らせはnoteを、応募受付はPeatixを活用しました。

オープンセミナーに参加してくれたのは、自社をよりよくしたい、会社をよりよくしたい、と願う人たち。呼びかけ前は、次の経営を担っていく人や、その可能性のある人たちが集まるのではないかとイメージしていましたが、蓋を開けてみると、意欲的な現役の経営者やメディア関係者の参加も多く、「今の会社って何かおかしい」「もっと良くなるはずだ」と感じておられる方が、たくさんいることが伺えました。

オープンセミナーの会場は、アソブロックが都営新宿線・曙橋駅の近くで主宰するシェアオフィス。合羽坂テラスという建物ですが、室内からの緑も美しく、趣のある建物です。7月から始める「内側ゼミ」の会場もここになります。

チェックインから盛り上がり

19時定刻に始ったオープンセミナー。まずはチェックインとして、わたくし・団より、今日に至るまでの軌跡と主宰するメンバーの紹介を行いました。その後、集まって下さった皆さんも2人1組になり「今日はなぜここに?」をテーマにチェックイン。場が温まったところで、さっそく主宰メンバーのひとりである岩崎さんより、ひとつ目の話題提供がありました。

ひとつ目の話題として示されたのは「一般的な会社像」と「企業活動の全体像」という二つの図。図を見てよく考えてみれば、誰もが納得できることなのですが、毎日忙しくしていると、たとえ経営者であっても、「企業活動の全体像」を見失い、「一般的な会社像」の中で経営をしてしまっているのではないか? 会社経営ではなく、実質は事業経営をしているだけになっているのではないか? 従業員の方々が会社に持つ違和感は、「一般的な会社像」の中で奮闘していることに起因するのではないか? などの考察が場に投げかけられました。

岩崎さんが示した図は、私も大好物な図で、経営に悩んだときに見返す参考フレームとして活用しています。みんながこの図を頭に描きながら働けば、世の中はさらに素晴らしいものになると思うのですが、いつの間にか手段であるはずの利益が目的になってしまう会社が、後を絶ちません。

と書くと、その図が見たくなるところだと思うのですが、この図の公開範囲は参加してくれた人まで。図も参考にしながら、自社の活動全体を見直す機会が持ちたい方は、ぜひ内側ゼミにご参加ください。

代わりにではないですが、早稲田大学のスズキトモ教授が情報労連のWEBメディアに寄稿された図をご紹介します。

横軸の右端が2020年ですので、少し前の図になりますが、付加価値(主に利益)の分配先が株主に偏っていることが見て取れます。この図から考えたいテーマは「会社は誰のものか?」にたどり着くもので、ここで書ききれるものではありませんが、RHRBとしてはメンバー一同が明らかに違和感を持っています。「いい会社って?」を考える種が、この図にもありそうです。

ビバ!ディスカッション

岩崎さんからの話題提供の後は、参加者+RHRBメンバーで3人1組になり、提供された話題をもとにディスカッションを行いました。感想に加え、日頃感じていた違和感をそれぞれが語り、会社のことや、社会について意見交換を行います。興味関心が同じ方向であり、さらに利害関係のないメンバーだからこそ、普段会社では言い出しにくいことも話せたようで、場の有用性をアンケートに書いてくださる参加者も多数いらっしゃいました。

続いて、ふたつ目の話題として岩崎さんから提供されたのは、「見えない会社価値」の図。会社の資産をオンバランスとオフバランスとに分けて図にしたものでした。

オンバランスの資産とは、通常、財務関連の報告書に記載されるものですが、書き上げてみるとオフバランスの資産の方が多いことが一目瞭然で、これが意味するところについての考察が場に投げかけられました。

続くディスカッションは、先ほどとは違う3人で実施をしましたが、参加者の皆さんもリズムをつかみ、まるでライブハウスのような盛り上がりを見せました。

チェックアウトは内側ゼミのご紹介も込めて

場の盛り上がりがすごかったので、本当は20分取る予定だったのに10分になったチェックアウトの時間。そもそもこの場が誕生するきっかけとなった「統合報告書」について少し説明した後に、なぜこれが「自社をよりいい会社にしたい」と考えた際の思考の補助線足り得るかという話を、私から少しさせてもらいました。

「良い統合報告書を作ろうという話ではなく、会社を見つめ直す補助線として統合報告書のフレームワークは有効に作用し得る」ということを繰り返し話させてもらいましたが、参加者の皆さんも一定納得いただけたように思いました。

さて、最後は、7/3からいよいよ始まる「内側ゼミ」のご案内。

「内側ゼミ」は【自社により良い変化が起きて欲しい。そのために、自分に何ができるか考えたい。そう考える一人ひとりが、実際に自社における変化のきっかけになるまでを応援・伴走します】をコンセプトに、全6回で構成します。

各回、前半のスタディ・パートと後半のレビュー・パートの2部構成です。
前半は主宰する6人から、会社の捉え方や視座を広げる様々な話をさせていただきます。
後半は「自社に必要な変化」を参加メンバーがそれぞれの視点から語り、みんなで意見交換します。これらを繰り返すことで、自社の課題を明確にした上で、自社で実践可能な具体的な作戦を持ち帰ってもらうことが目標です。

内側ゼミナールvol.1の開催概要は以下の通り。

● 主な対象:いずれ会社の経営を担う人
● 募集人数:6〜8人程度
● 場所:合羽坂テラス
● 日程:7/3, 17, 31, 8/21, 9/4, 18(すべて水曜日)
● 時間:19:00〜21:30(開場は18:30)
● 料金:90,000円+税(全6回の場合)
● その他:
・各回、軽食をご用意します。
・参加人数に応じて、講座の回数や日程について多少の調整をする可能性があります。また、それに応じて料金が変更になる場合がございます。

 

▼興味のある方がいらしたら、
以下のnoteのエントリーより詳細をご確認ください!

▼なお、オープンセミナーに参加された方々の感想はこちらにあげました。
併せてぜひご覧ください。

▼早速申し込みたいという方は、こちらよりお願いします!

走可能なオウンドメディア編集部の立ち上げをご支援します

この記事の関連タグ

おすすめの関連記事