先端技術への投資が増加するともに技術者が不足し、その対応として技術者派遣会社への要請が増加しています。今回は情報分野を中心に機械や化学分野への技術者派遣で業績を伸ばしている株式会社エスユーエス(SUS)をご紹介します。
■エスユーエスってどんな会社? 5秒でわかるようにまとめると…
情報、機械、電気、化学などの分野を中心に技術者を派遣している会社
■エスユーエスのトリビア5選
①社名は2度変わっている
エスユーエスの始まりは1999年9月有限会社ジャパンスタッフリーシングの設立です。同年12月には株式会社ジェイエスエルに変更。そして2013年10月、現在の株式会社エスユーエスに社名変更しています。
②エスユーエスの意味はSkill Up System
社名のSUSとは2001年に同社で開発された、WEBを利用し技術者の育成とマネジメントを行うSUSというサービスからきており、これは「Skill Up System」の頭文字をとったものです。
③事業モデルとして「社会人学校」を標榜
エスユーエスは「社会人学校」という事業モデルを謳っています。社会人学校とは経験が浅い人材でも積極的に採用し、自社教育を通して、技術に加えて人間としての魅力を身につけていくというモデルです。実際の学校のように卒業も想定されていて、場合によっては更に専門的な事業を行っている企業への転職支援も行っていくようです。
④直近3年までの卒業生は全員新卒生
社会人学校というモデルのもと、エスユーエスの採用では直近3年以内に大学を卒業した方は全員新卒生という枠組みで採用活動を行っています。希望の会社に入れなかった人や就職はしたもののやりたい仕事ではなかったという雇用のミスマッチに対応した制度になっています。
⑤稼働率は96%
人材派遣を主な収益源とするエスユーエスにとって稼働率は重要な指標です。平成28年9月までの1年間は新卒者を含めて年平均96%の稼働率となっています。これは同業の大手企業と比べても見劣りしない水準です。
リーマンショック後は厳しい環境にあった技術者派遣業界ですが2010年以降は順調に成長を続け2016年の市場規模は約6,000億円となっています。その中でエスユーエスのシェアは未だ1%ほどですが、それでも技術者派遣サービス企業のTop10に入るほどに成長しています。もちろん上位の大手企業とは大きな差があるのも確かですが、上場を機に採用を強化することで業界内での影響力は更に増すことが予想されます。経営理念である「人と企業の笑顔が見たい」のもと社会人学校というユニークなモデルを追求するエスユーエスの成長はまだまだ続きそうです。
参考:
http://www.sus-g.co.jp/company/idea.html
http://www.sus-g.co.jp/company/model.html
https://mst.monex.co.jp/pc/pdfroot/public/100/3/2017/08/6554001.pdf
https://www.technopro-do.com/infographics/
http://www.meitec.co.jp/ir/financial_performance.html
http://www.technoproholdings.com/ir/financial/engineers/
http://www.alpsgiken.co.jp/ir/financial/
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