スマホから温度調節できるコーヒーマシン。家にいなくてもインクの残量を確認できるプリンター。インターネットに繋がることであらゆるものがより便利に利用できるようになっています。これらモノとインターネットを繋げたioTと呼ばれる分野において技術力を発揮する企業が、今回ご紹介する株式会社トランザスです。
■トランザスってどんな会社? 5秒でわかるようにまとめると…
BtoBをメインにioT端末や機器端末を様々な業界分野に提供している会社
■トランザスのトリビア5選
①社名の由来は由来はTrans-Aspiration
Transは「超越して」や「向こう側へ」。Aspirationには「野望」や「大望」といった意味があります。トランザスとは、この2つを組み合わせたTrans-Aspiration「大望の先へ」という思いを込めて名付けられました。
②ワンストップでサービス提供
トランザスではソフトウェアの開発だけでなく端末開発やサービス提供までをワンストップでできることを強みとしています。そのため設計段階からコスト削減をできるため、低製造コストを実現しています。
③主力商品は「STB」
トランザスの強みは「STB」の開発と製造です。STBとはセットトップボックスのことを指し、インターネットを通して映像コンテンツなどを受信する装置です。STBがあると一般のテレビでビデオオンデマンドを利用できたり、学校で教師と生徒がタブレットを使って双方向授業ができるようになります。
④無借金経営
トランザスは過年度に借入金の返済を行ってからは、2017年現在、借金をしていません。現金預金も十分にあり、流動比率は600%と高い水準にあるため、資金繰りで困ることは当分の間はなさそうです。
⑤調達資金はウェアラブルデバイスの開発に
トランザスが上場によって集める資金は約5億6400万円ほどですが、その多くをウェアラブルデバイス関連に投資すると説明しています。トランザスは今後の成長戦略としてウェアラブルデバイスを中心に考えているようです。
東京オリンピックに向けたホテル建設の増加でSBTの販売が好調なトランザスですが、直近の決算を見ると売上の伸びが鈍化しています。これに対してトランザスはSBTやデジタルサイネージを軸足としながら、今後大きな成長が見込まれるioT分野、ウェアラブル端末の開発をより一層進めていく方針をとっています。さらに平成29年からはシンガポールに販売子会社を、台湾には研究開発の支店を設立するなど海外展開も積極的に進めています。世界規模のioT化の流れに乗り、成長を加速させることができるのか、トランザスは大事な局面を迎えています。
参考:
https://www.tranzas.co.jp/company/policy/
http://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/connect/ipo/201707042101.pdf
https://www.youtube.com/watch?v=A13x7apGMZE
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170824/bsl1708240500001-n1.htm
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