加速し続ける情報革命の波。
テクノロジーはあらゆる分野に変革をもたらしていますが、近年におけるモバイルデバイスの急速な広がりとSNSの発展はWEBプロモーションやコンテンツマーケティングにもパラダイムシフトを起こしました。
その一つが動画を活用したプロモーションといえるでしょう。
2017年の動画広告市場は1200億円を超えると予測されていますが、2014年の290億円から約4倍の成長を遂げたことになります。
インターネット広告の10%以上を占めるようになった動画広告ですが、昨今では単に動画CMを作るだけではなく、WEBサイト上でうまく動画を組み込むことによってよりユーザーを惹きつけるプロモーションが増えています。
そこで、動画を活用した面白くてクリエイティブなWEBページ事例をご紹介していきたいと思います。
きっと新時代のコンテンツ制作のヒントが見つかるはずです。
電通ライブ
電通ライブは、電通グループが2017年に設立したデジタルマーケティングと体験価値創造に特化した専門会社で、事業内容は各種イベントを通じたリアルな体験の場を創造すること。
そしてMOMENT OF TRUTHと銘打った理念のもと「世界一先進的なライブマーケティングカンパニー」になるというビジョンを掲げています。
コーポレートサイトのトップページにはそんなビジョンを反映した動画が流れます。
フラットデザインの世界観をなんとも幾何学的な棒人間が歩いて行くというシンプルかつ直感的なアニメーションによって、世代を経るたび進化する人類が表現されるのです。
常に新しいことに挑戦するという企業イメージがブランディングされたサイトは「さすが電通!」と唸らずにはいられません。
apple siri
この記事を執筆している2017年8月現在、ツイッターのタイムライン上を席巻しているのがappleサイト内siriのPRページです。
アクセスすると画面いっぱいにショートムービーが再生されるのですが、数秒で世界観の内部へと連れて行かれます。
ハリウッドさながらのスケールで展開される、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが主役の映画。
siriが出来ること、siriの可能性をダイナミックに伝える最高に楽しいプロモーションです。
無印安眠枕
無印良品のネッククッションの魅力を伝えるプロダクトページでは、訪問時にうっとりするような素敵映像が流れます。が、それだけじゃありません。
訴求点ごとにセクション分けされたページをスクロールすると、各セクションの背景が映像として動き出すのです!
現在ディスプレイに映っているセクションの背景動画だけが流れる仕組みなので、製品の特徴が一つずつ丁寧に伝わってきます。
「欲しくなる」
この一点がどこまでも追求された事例です。
EXTREME VR
VRに特化したスーパークリエイター集団のホームページ。
アヴァンギャルドなトップページの中央部「360° WI-FI」をクリックすると、最新VR技術を駆使して制作された映像世界に入り込むことができます。
ユーザー参加型のコンテンツによってクリエイターの技術力を伝え、ポートフォリオとプロモーションの役割を兼ね揃えたかっこよすぎるサイトです。
難民キャンプ DADAAB
世界最大の難民キャンプ「DADAAB(ダダブ)」のサイトでは上部の背景に流れるキャンプの様子を映したムービーにまず心を抉られます。
そしてサイトに散りばめられたセンセーショナルなストーリー映像。
とてもシリアスながら、動画を使ってメッセージを心に訴えかける素晴らしいサイトであることは間違いありません。
小林市
動画プロモーションの成功事例の代名詞「方言ビデオ」で名を馳せた小林市。
現在の市のPRページもこれまた面白い!
放課後を告げるチャイムと共に「何か」から逃げるように疾走する女子高生の主人公。
塀を飛び越え、森を這い、水中を進み、仲間たちと協力し向かう先に待ち受けるものとは・・・!
自治体のPRサイトとして最も成功した事例と言える小林市は、町おこしや地方振興の成功モデルとして注目を集め続けます。
清水寺
清水寺のオフィシャルページには日本の歴史の奥深さと京都の風流をこれでもかと味わうことのできる映像が満載です。
トップのダイナミックな空撮から、青龍会、千日詣りといったコンテンツの紹介までを素晴らしいムービーに落とし込み、訪問者を歴史への旅に導くのです。
ディオール
クリスチャンディオールの公式ページも動画コンテンツが豊富。
デザイナーによる設計図作成や職人の手業を工程に沿って表現することでディオールがなぜハイブランドであるのか、説得力のあるブランディングが閲覧者の心に響きます。
JAGAR
JAGARの新モデルI-PACE CONCEPTのPRページにはトップの上部と中央部に衝撃的なまでのクリエイティブなムービーが使用されています。
世界最高級のJAGARブランドにふさわしいハイクオリティな内容は、一度見たら忘れることができないでしょう。
こんな車に乗ってみたいという憧れを抱かせる動画プロモーションの成功事例です。
まとめ
以上、WEBサイトに動画を活用したプロモーション事例を紹介させていただきました。
動画時代を迎え、これからのマーケティングやプロモーション、WEBサイトの制作においては動画を活用するという視点を持つことがキーポイントになると思います。