奈良の大仏、鎌倉の大仏につづくのは誰だ!?
ながらく世界の注目の的となってきた日本三大大仏論争に、そろそろ決着をつけます。
今回紹介する候補仏は千葉県の日本寺大仏。
▼日本寺大仏基本データ
・種別・・・・・・薬師瑠璃光如来 坐像
・所在地・・・・・千葉県安房郡鋸南町
・完成年・・・・・・1783年(天明3年) ※1969年(昭和44年)に大規模な改修が完了
・像高・・・・・・21.3m(台座を含む総高31.05m)
※参考として、奈良の大仏14.98m、鎌倉の大仏11.3m
▼アピールポイント
石造の坐像としては日本一大きい!
どっしりと重厚な存在感が、見るものを圧倒する。
歴史もそれなりに古く、江戸時代の建立。大仏を擁する日本寺に至っては「聖武天皇の勅願により、行基によって神亀2年(725年)に開山された」(wikipediaより)らしく、かなりの古刹。
単純な像高でいえば牛久大仏をはじめとする立像が当然有利だが、「日本三大大仏」としての奈良・鎌倉との並びを考えると、坐像のほうがしっくりという見方はできるかもしれない。
坐像では最大級、かつ歴史的にも申し分のない日本寺大仏の大仏力はかなりのものであるといえる。
▼懸案事項
青銅製である奈良・鎌倉との統一感を考えると、石造である点がネックになる可能性がある。
▼観光のポイント
日本寺は、鋸山(のこぎりやま)の南斜面10万坪余りをそのまま境内としており、観光地としての見どころは満載である。上は百尺観音(こちらも大きいが、観音なので、三大大仏ノミネートからは除外)。
↑↓約100mの高さの断崖にせり出す「地獄のぞき」。
大仏目当ての方以外も十二分に楽しめる、南房総のおすすめ観光スポットです。
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第9回 布袋大仏